基礎工事

「基礎工事」とは建築物が沈んだり、移動したり、傾いたりしないように支える土台となる基礎部分の工事のこと。杭、地業工事、山留工事などが含まれる。機械を用いた基礎工事は、昭和29年にパイルドライバーの国産化が行なわれ、また、旧国鉄がベノト掘削機を導入したのが始まりだ。様々な条件下で構造物を支える基礎工事の中でももっと多く活用されているのが杭基礎で、工法には、大きく分類して「既成杭工法」「場所打ち杭工法」がある。既成杭工法は、工場で作られたコンクリートや鋼(管)製の杭を、穴を掘って挿入する工法。場所打ち杭工法は、現場で穴を掘り、鉄筋を挿入してコンクリートを打設し杭を作る工法。なお、杭基礎の施工前段階に地盤改良を活用することも多い。